緑茶などに含まれるカテキンが、試験管内で人の唾液に含まれる従来型の新型コロナウイルスの感染能力を
低下させる不活化の効果があることを確認したと、京都府立医科大が15日発表しました。
この研究結果が変異株でも有効なものとなった場合、私たちにできることは何でしょうか。
カテキンがコロナ感染予防につながる
発表によると、試験管に健康な人の唾液とコロナウイルスを入れた上でお茶を加えたところ
10秒ほどで不活化が確認されたとのことです。
ウイルスが細胞に侵入する際に結合するスパイクタンパクに、カテキンが先に結び付くことで
侵入を防いでくれるというのです。
京都大学の三浦智行ウイルス・再生医科学研究所准教授は、緑茶抽出物やカテキン類の
新型コロナ抑制効果について、論文発表前であることを前置きし
「ある程度の抑制効果があるのは間違いない」と語ったそうです。
正しい予防方法
京都府医科大の松田教授は「お茶を10秒ほど口に含んでから飲むことで、
飛沫感染が少なくなって集団感染を減らす可能性がある」と述べました。
お茶を口に含んでベロの下や歯茎の隙間、口の奥の方にまでいきわたらせてから
飲み込むといいそうです。
お茶を飲んでもカテキンは血液中にはほとんど吸収されないため
全身への効果は期待できませんが、口内にあるウイルスの感染能力を抑える効果は期待できるそうです。
カテキンが多く含まれる食品
カテキンには多くの効能があります。
・コレステロールを抑える
・ダイエット効果
・消臭効果
・虫歯の予防
・抗ウイルス、アレルギー効果
・抗菌作用
・生長作用
・血糖、血圧の上昇を抑える
ではカテキンが多く含まれる食品第1位は煎茶です。
次に多い順に番茶、玉露、ウーロン茶、ほうじ茶、紅茶です。
緑茶は茶葉を未発酵、ウーロン茶は半発酵、紅茶は完全発酵させたもので
すべて同じ茶葉からできています。
カテキンには「抗ウイルス・抗ガン作用」も期待できます。
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